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6年生の秋になれば、大手テスト会で本格的な模試が実施され、普段お子さんが通っている塾とは異なる系列のテストを受けるご家庭もあると思います。では、他塾のテストを受ける意義はどこにあるのでしょうか?
1.「受けない」ことによる精神衛生上の影響を避けるため
本番の試験で、模試とまったく同じ問題が出ることはまずありえないですが、多少奇抜な問題でも、模試で出た問題と同じ考え方を応用して解く問題なら、出ることも考えられます。つまり、本番の試験で、その模試を受けた子にとっては解けるが、受けなかった子にとっては、奇抜すぎて「埋没問題」(=できなくても差がつかない、合否に影響が出ない問題)と判断してしまう問題が出てくる可能性があるということです。
ほとんど気にしなくていいケースではあるのですが、直前期になると、子どもよりも親の方が神経質になり、「あそこの模試を受けさせなかった。本番で似たような問題が出て、うちの子だけできなかったらどうしよう・・・」と不安になったりします。そういった不安は、精神衛生上よろしくありません。模試を受ければ、みんなが持っている問題と解答解説、そして受験者のデータが手に入ります。結果はどうでもいいのです。偏差値や合格可能性など全部無視してもかまいません。大事なのはみんなと同じものを持っているという安心感なのです。そしてきちんと復習する。それだけです。
2.場慣れ・イレギュラー慣れのため
他塾のテスト問題は、普段通っている塾が作成する問題と違って、問題文や解答条件の与えられ方に違和感を覚えることと思います。雰囲気も普段と異なり、まわりの子も見たことない子ばっかり・・・そんな環境のなかで、普段通りの力が出せるかということが重要なのです。他塾のテストほど、アウェーで普段通りの力が出せるかどうかの訓練の場として最適な機会はありません。逆に言うと、他塾のテストにそれ以上の意味はないと思っても問題ないと思います。だから、合格可能性が低いからといって志望校を変更するといったことを考える必要はありません。
いずれにしても、他塾のテストは、いってみれば精神面の防御を固めるためのものにすぎません。したがって、その結果(偏差値など)によってお子さんの位置づけを確認するものでも、志望校の変更を判断するものでもありませんので、数値目標(点数・偏差値)を設けたり、結果に一喜一憂したりすることは中学受験の本質に照らせばナンセンスと言わざるを得ません。
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