中学受験における志望校選び

9.志望校の過去問は早めに入手

  超難関校を志望としている場合を除き、多くのご家庭では、6年の秋になってから過去問の研究などを始めていくと思います。しかし、超難関校志望でない場合でも、過去問は早めに入手し活用していくべきかと思います。理由は以下の通りです。

1.基礎知識の重要性を、早い段階から子どもに実感させることができる

2.塾で習った範囲でほとんどの問題が解けることを、早い段階から子どもに実感させることができる

3.傾向分析&対策は非常に時間がかかる

cf.「彼れを知り己れを知らば、百戦して殆(あや)うからず」
相手の実情を知って自己の実情も知っていれば、百たび戦っても危険な状態にはならない。相手の実情を知らずに自己の実情だけを知っていれば、勝ったり負けたりする。相手の実情も知らず自己の実情も知らなければ、戦うたびに必ず危険に陥る
― 「孫子」(浅野裕一訳)講談社学術文庫 ―

10.学校説明会の心得

  こちらの統計でわかるとおり、志望校選びで一番参考になったものとして、半数以上の方が「学校説明会」と回答しています。やはり、学校の雰囲気や教育方針について知るには大切な機会といえます。それだけに、興味のある学校の説明会は何度も参加するようにしましょう(最低でも小5・小6で2回)。塾主催のものがある場合には、学校主催のものに参加したからと言わずに、そちらも当然参加すべきでしょう。塾主催の説明会は小規模で行われることが多く、学校主催のものでは聞けない話も聞ける場合もありますので。
 以下、学校説明会における最低限のポイントをあげておきます。

1.早めに行く
 学校説明会は、土曜日に行われることが多いので、下校する生徒の様子を見るチャンスです。

2.実際に生徒が通うルートで
 初めて行く学校については、通学路や交通手段などを知るためにも実際に生徒が通うルートで行くようにしましょう。車やタクシーでは通学の大変さがわかりません。入学してからバス通学の大変さに気づいた・・・なんて例もちらほらありますので。

3.受験ノートの持参
 小6で参加する場合には、必ず受験ノートを持参しましょう。学校によっては、具体的な入試問題の傾向や出題ポイントなどの情報を説明会時に提供してくれる場合があります。

11.文化祭の心得

 4年生や5年生のときからたくさんの学校の文化祭を見せるのは、もはや常識です。これは時間の余裕があるからという理由もありますが、中学校の様子を子どもに見せることで、「中学校とはどういうところか」から始まり、「いま何のために塾通いをしているのか」ということをあらためて実感させることができるという意味もあります。
 4年生や5年生のうちは時間もあるので、午前中に行ってお昼過ぎに帰る人もいますが、午後から夕方の時間に行くのもおすすめです。生徒が「お客さん対応モード」から「素」に戻っている様子が垣間見られますので。
 また、キリスト教系の学校では、お手伝いをする親の参加が多く見られます。入学してから後悔しないように親の参加の仕方がご家庭のカラーに合っているかをチェックしておきましょう。

12.志望校選びは本人の意思で

・・・わかっていてもついつい欲が出てしまうのが親の性。当初は単なる「公立回避」のつもりが、どうせお金をかけるならある程度のレベルの学校に行って欲しいとか、キリスト教系の学校がいいとか、親の方にどんどん欲が出てしまうということがよくあるようです。
子どもの考えは、親と違って当たり前。子どもの希望を粘り強く聞くことが重要。そのためには、何度もたくさんの学校に行って、いろいろな場面を見せ、本人が納得するかどうかを見せることが重要です。親の無理強いは、入学後の悩みの種になることも。
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